※この記事には最新環境の「Ubuntu22.04/Ubuntu22.04」で「Mikutter5」を使ってTwitterを使うという別記事が新しくあります。
どうもこんにちは、どうしてもUbuntuでTwitterをしたいので方法を延々と探したのですがマルチベインで使えるLinuxのTwitterクライアントと言うと選択肢がMikutterしかなく詰んだ、と思いながらメモを書いている如月翔也(@showya_kiss)です。
今日はUbuntuを使う時(18.04LTS/20.04LTS両対応のはず)にMikutter3.9を使ってTwitterをする方法を共有しておきます。
そもそもMikutterって何?
そもそもMikutterって何、というと、Linuxで使えるTwitterクライアント(だったもの)です。現在はマストドン専用のクライアントになっているので最新バージョンではTwitterは使えないんですが、バージョン3.9.8ならTwitterが使えますしそんなに古くないのでまだ安心というか、なんとか使えるという感じです。
他にLinux用で良いクライアントがあればそっちを使いたいんですが、Linuxで「マルチカラム対応」のTwitterクライアントって本当になくて、専用クライアントでマルチカラムを使いたければMikutterしか選択肢がないのです。
使うために色々ハックが必要なんですが(方法は公式なのでご安心を)、設定さえしてあげれば専用クライアントとして使えるのでまあ妥協の範囲なんですが使い方をメモっておきます。
なお、Twitterのデベロッパー向けのサイトからアプリのConsumerKeyとSecretKeyを持ってこなければいけないので非常に面倒くさいです。登録だけで1ヶ月とかかかっちゃうので、自分で調べてConsumerKeyとSecretKeyを用意できる人にしかこの記事は意味がありません。そしてデベロッパー向けサイトでの登録方法は自分で調べてやって下さい、という丸投げでいきますので、「ConsumerKeyって何ぞ?」という場合は残念ながらここまでで終了です。お役に立てずに申し訳ない。
Ubuntuでの導入方法
MikutterはLinux全般で使えるアプリなのでUbuntuに限る必要はないんですが、各種のLinuxでインストール方法がまちまちに違うのでいちいち全部のLinuxのインストール方法は書いていられないし検証もできないので、今回はUbuntu限定の方法を公開します。
一応Ubuntu 18.04LTSで試しているんですが、20.04LTSでも大きな違いがないはずです。
まずMikutter公式サイトからMikutter3.9.8のAppImageを持ってくる
まず最初にMikutterの公式サイトに行って、「Downloads」の項目からMikutterのダウンロードを行います。
ダウンロードのページにある「3.9.8 Appimage」のリンクからAppImage版のMikutterをダウンロードしてきます。「mikutter-3.9.8-x86_64.AppImage」というファイル名になります。
ChmodでAppImageに実行権限をつける
AppImageは実行権限をつけるだけで実行できるバイナリなので、ダウンロードしてきた「mikutter-3.9.8-x86_64.AppImage」に実行権限をつけます。
UbuntuのActivityで「Terminal」を検索してTerminalを起動し、「chmod a+x 」を打った後にダウンロードしてきたファイルをドラッグ・アンド・ドロップして下さい。ファイル名が入力されるので確認してエンター、実行します。
これで実行権限がついたのでAppImageが実行できます。
Mikutterを一回起動する
実行権限をつけたら一回Mikutterを起動します。
さっきドラッグ・アンド・ドロップした「mikutter-3.9.8-x86_64.AppImage」をダブルクリックするとしばらく待たされた後Mikutterが起動します。しない場合実行権限をつけそこねている可能性が高いのでもう一回「chmod」コマンドを試して下さい。
無事起動したらそのまま終了します。この段階では使えません。
次にGitをインストールする
次にConsumerKeyの書き換えに使うコマンドを利用するためにgitというプログラムをインストールします。
Terminalで「sudo apt-get install git」を実行し、gitをインストールします。最初にパスワードを聞かれるので入力し、途中で「Y/n」と聞いてくるのでyと入れて下さい。
gitがインストールできたらConsumerKeyを入れるファイルを作る作業に移ります。
コマンドを打ってConsumerKeyを入れるファイルを作る
ConsumerKeyを入れるファイルを作るのに、プラグインを入れます。Terminalで次を入力して実行します。
「mkdir ~/.mikutter/plugin/; git clone https://github.com/toshia/twitter_api_keys.git ~/.mikutter/plugin/twitter_api_keys」
これで「~/.mikutter/plugin/twitter_api_keys/twitter_api_keys.rb」という格納ファイルができます。
実行したら次に進んで下さい。
ConsumerKey、SecretKeyを入力してファイルを閉じる
実行したらNautilusを開き、「Show hidden files」にチェックを入れると「.Mikutter」というフォルダができているので中に入り、「plugin」「twitter_api_keys」と進むと「twitter_api_keys.rb」があるのでテキストエディタでファイルを開きます。
そうすると中に「Consumer Key」と「Consumer Secret」を入れる場所がありますので、Twitterのデベロッパー向けのサイトから入手したConsumer KeyとConsumer Secretを入力し、保存してファイルを閉じます。
これでMikutterの起動準備は終了です。
Mikutterを再度起動する
起動準備が終わったので、もう一回「mikutter-3.9.8-x86_64.AppImage」をダブルクリックしてMikutterを開きます。
これでかかっているロックが外れるので認証を通してTwitterにアクセスする事ができるようになります。
後は画面の指示に従って設定をして使って下さい。
私の環境ではこういう問題があります
私はこの操作をMac上にParallels Desktopで展開したUbuntu18.04で検証しているんですが、私の環境で起きる問題が2つあります。
1つ目は「Twitterの登録」の画面で表示されるリクエストURLをクリックしても何の反応もない事です。これはFirefoxを起動して表示されているURLを手打ちしてあげれば認証番号が発行されるのでその番号を入れれば設定が進むので致命的ではないんですが、非常に面倒くさいです。
もう1つはTwitterの画面に遷移して、TweetにURLが含まれている場合、画像はクリックで表示できるんですが、URLをブラウザで開くことができません。これもURLをコピーしてFireFoxに貼り付ければいいので致命的ではないんですが面倒です。
ですがこの問題、多分「ブラウザ呼び出しがうまく行っていない」という1つの問題だと思っていて、そして多分なんですけどこれParallels Desktopで作った仮想環境依存の問題な気がするんです。
なので物理的にLinuxを1台用意して上記の手続きをとったら再現しない問題な気がするんですよね……。
実機でも再現したら申し訳ないんですが、まあ致命的な問題ではないので見逃して下さい。
手段としては面倒くさいんですが……
という訳でMikutter3.9をセットアップしてTwitterを使えるようにする方法でした。
手段としては非常に面倒くさいんですが、それでもまあ使えるならばマシですよね。
基本的に新バージョンでTwitterをサポートしないという事は近日中にクライアントの乗り換えが必要になるんですが、とりあえず、という意味では使えるので方法だけ覚えておくと良いのではないでしょうか。
本当はこういうノウハウなしでインストールして使えるクライアントがあれば一番なんですけどねぇ……。
この記事を書いた人 Wrote this article
如月翔也 男性
如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。 詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!