地に足のついたM1搭載MacBookAirのレビュー

この記事は約 9 分で読めます

 どうもこんにちは、今年の後半だけでiPhone12ProMax・M1搭載MacBookAir・Beats Flexと色々Apple関係の買い物をしており、信者としては十分にお布施ができたのではないかと思っている如月翔也(@showya_kiss)です。

 今日は先月発表されて購入したばかりのM1搭載MacBookAirですが、地に足のついたレビューをお送りしたいと思います。もちろん信者としては頬を紅潮させて素晴らしさを説いてもいいんですが、それはもうやったのと、そろそろ皆さん噂の域を出ていて信仰のレベルに達していない現実的なレビューが欲しい頃かと思いまして。

M1搭載MacBookAirとは

 M1搭載MacBookAirとは、今年11月に発表されたApple SiliconであるM1チップを搭載したMacBookAirを指します。
 大きな特徴としてインテルCPUをやめてAppleの独自チップセットであるM1チップを搭載したMacBookAirで、インテルCPUを脱する事で価格あたりのコストパフォーマンス・機能あたりのコストパフォーマンスを向上させたモデルで、CPUを変えた事によりアプリレベルでの互換性が失われるのではないか、性能が十分に発揮できるか、という部分が注目されたのですが、そのあたりがどうなっているのかについては今回のレビューに詳しく書きたいと思いますのでよろしくお願いします。
 ちなみに今回私が購入したモデルはMacBookAir(7コアGPU・8コアCPU・16GBメモリ・256GBストレージモデル)です。吊るしの最下位モデルにメモリだけ追加したモデルで、おおよそ125000円しました(税込みで約14万円)。

外観上・重さなどの違い

 既存モデルのMacBookAirと今回発表されたM1搭載MacBookAirには外観的な差はありません。
 MacBookAir2020年モデルの外観そのままで提供されており、閉じた状態では外観で判別ができません。
 開いた状態では「fnキー」に地球儀マークが描かれているのとF5〜F7キーのアイコンが変わっているのででそれで判別できますが、基本的には外観・重さともに全くアップデートされていません。そういう意味では新しい要素はほぼないので、今までのモデルのMacBookAirが好きな人には好きな外観だと思います。
 MacBookAirという名前ではありますが実測で1キロを超える重量であり、アルミの高級感はありますが決して軽い製品ではないので羽のように軽い、どこにでも持ち歩ける、という物ではないですが、重すぎる訳でも大きすぎる訳でもなく、普通に持ち運んで普通に使えるサイズと重量なので、持ち運び「も」念頭に入れて買う、というのであれば良い選択肢だと思います。

CPU・メモリの違い

 既存モデルと一番違う部分はCPUとメモリであり、外観的にはMacBookAir2020年モデルとほとんど変わらないんですが内部的にはものすごく変わっていて、まずCPUですがインテル製のCPUをやめてApple製のチップセットを搭載しています。このApple Siliconが非常に良くできており、低電力・低発熱で高パフォーマンスを出せる設計になっています。
 あとに書きますが互換性も素晴らしく取れており、今周囲にあるMacとアプリ単位で比べるとほぼ変わらない環境で動作させる事ができるのでCPUを変えた事がデメリットではなくメリットになっているのです。
 性能のレベルをベンチマークで図るとM1チップはインテルのCore i9チップをちょっと超えるくらいのスペックを持っていて、CPUにCore i9を使おうとすると10万円では収まらない設計になるのでコストパフォーマンスが非常に良いと言えると思います。
 またメモリについてはユニファイドメモリというメモリを使っていて、CPUやGPUから直接アクセスできる融合型のメモリを使っているのでメモリを高い効率で使う事ができ、カタログスペック以上の働きをします。ユニファイドメモリについてはM1独特の実装方法なので他と比べる事が難しいんですが、私の体感でいうとM1MacBookAirの16GBモデルを使っていてMacBookProの32GBに劣ると感じる事はないので、かなり効率が良いのではないかと思います。

アプリ・OSの違い

 アプリ・OSの違いですが、M1搭載MacBookAirはMac OS BIG SURに揃えられています。
 BIG SURではインテルCPU用とApple Silicon用のプログラムが合体して使う時に適切なものを選ぶユニバーサルバイナリに対応しており、新しいアプリが次々ユニバーサルバイナリ対応になっています。
 またまだユニバーサルバイナリに対応していないアプリもインテル版を読み込んでROSETTA2という互換性プログラムを利用してApple Siliconで動くようにする仕組みができており、ほとんどのプログラムが初回起動だけちょっと時間がかかる他はほぼ影響がない、アプリによってはM1でスペックが上がった分ROSETTA2を使って動かしてもインテルCPUで動かすより速い、というものも多数あります。
 基本的にCPUを変えると言う事は全く違う言語で話す環境で働くような事で、通訳を噛ませないと全然パフォーマンスがでないですし通訳がいると翻訳する分のオーバーヘッドで遅くなるものなんですが、優秀な通訳を用意した事と言語対応を楽にするシステムを作った事でCPUが変わるデメリットを打ち消しつつCPUが早くなったメリットを享受できるようになっています。

M1搭載になって変わった事

 MacBookAirがM1になって変わった事はファンレスになった、という事も挙げられるんですが、CPUが変わる事でベースのスペックが非常に高くなっており、今までMacBookAirでは難しかった3DCADや動画編集なんかが負荷なく行えるようになった部分が大きいと思います。
 性能を犠牲にして軽くしたモデル、という今までのMacBookAirの評価をひっくり返す高性能になっていると言えて、Mac OSがBIG SURなのでそちらが原因で使いづらい部分がある(システム拡張期のがデフォルトで使えなかったりします)んですが、OSの問題を切り離して考えるとちょっと信じられない程のコストパフォーマンスがあるモデルなので今10万くらいでノートパソコンが欲しい、という人はどうしてもWindowsじゃなければ駄目な理由かどうしても仮想化環境を使いたいニーズでもない限りはMacBookAirを選ぶのが妥当だと思います。

MacBookAirのコストパフォーマンスは

 正直なところを言うと外見上進化がない、重さが変わらないので軽くなっていないという意味ではMacBookAirは良い選択肢ではないんですが、パソコンは外見で使うものではないですし、軽くはないですが重くもないので選択の幅を狭めるものではないと思いますので、その点を考慮して考えても壊れたコストパフォーマンスをしているので今までMacに興味がなかった人でも手を出しやすい金額ですし、使いやすさは素晴らしいものがあるので良い選択肢だと思います。

まとめ

 というわけで、できるだけ冷静にレビューしたんですが基本べた褒めになってしまうほどスペックに優れたモデルで、値段も最小構成で税抜104800円と求めやすい金額になっているので基本的には持っていなければ「買い」だと思います。
 1台目にもいいですし2台目にも良い製品なので、とりあえず買っておくのが良いでしょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!