どうもこんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
今日はMac OS BIG SURで「確認済みの提供元からのカーネル機能拡張」をオンにする方法についてお送りしたいと思います。
- 1. Mac OS BIG SURとは
- 2. M1搭載Macは全てMac OS BIG SURなので
- 3. BIG SURから「カーネル機能拡張」がデフォルトでオフになりました
- 4. 参考事例:Movavi Screen Recorderで「Sound Grabberをインストールして下さい」と言われる
- 5. 「確認済みの提供元からのカーネル機能拡張」だけはオンにする方法が残されているので
- 6. 「確認済みの提供元からのカーネル機能拡張」をオンにする方法
- 7. これを行う事で「確認された提供元からのカーネル機能拡張」を使う事ができるので
- 8. 参考事例:Movavi Screen Rcorderで「Sound Grabberをインストールして下さい」と表示されるのがインストールできる
- 9. 基本的にはセキュリティが下がる方法なので注意が必要なんですが
- 10. 一部の動かなくなったプログラムがこれで動くので有用だと思います
- 11. まとめ
Mac OS BIG SURとは
Mac OS BIG SURとは現行のMac OSの最新版を指し、デザインの変更や通知領域の追加、セキュリティの向上など様々な変更がなされており、いままでのCatalinaでは動いていたプログラムが動かなくなったり追加の権限認証が必要になったりしているのです。
M1搭載Macは全てMac OS BIG SURなので
Appleから去年11月に発表されたApple SiliconのM1搭載Macは全てBIG SURなんですが、BIG SURになってから変更された部分が多く、「M1搭載Macは操作が違う」という説明がされる場合がありますが正確な表現ではありません、インテルMacでも操作は変わっているので、BIG SURから操作が変わった、というのが正しい表現です。なので、今までインテルMacを使ってきて、今BIG SURにアップデートした人はその瞬間から操作が変わっていて面食らうと思いますので注意が必要です。
BIG SURから「カーネル機能拡張」がデフォルトでオフになりました
大きな変更点として、BIG SURから「カーネル機能拡張」がオフになりました。
カーネル機能拡張はOSと統合された機能部分なのでオンにしておくとセキュリティが落ちる可能性があり、BIG SURからは非推奨となりデフォルトでオフになったんのです。
参考事例:Movavi Screen Recorderで「Sound Grabberをインストールして下さい」と言われる
参考事例として挙げますが、Mac向けのスクリーンレコーダーであるMovavi Screen RecorderはBIG SURではインストールはできるのですが、録画画面で音声をオンにしようとすると「Sound Grabberをインストールして下さい」という表記が出てSound Grabberへのリンクが表示されます。
しかしこのSound Grabberrをインストールしようとするとセキュリティとプライバシーの確認画面に飛ばされるのですが、その画面に承認リンクがなくて結果としてインストールできない羽目になります。
Movaviは確認済みの提供元なのですが、デフォルトの状態では確認済みの提供元ですらカーネル機能拡張は受け入れない設定なのでこういう動きになるのです。
「確認済みの提供元からのカーネル機能拡張」だけはオンにする方法が残されているので
しかし「確認済みの提供元」についてはカーネル機能拡張をオンにする方法が残っていますので諦めないで下さい。「確認済みの提供元」というのは大雑把に言ってApp Storeで承認さえたアプリを配信している会社かどうか、という部分なので、参考事例になるMovaviはApp Storeで配信している会社ですので「確認済みの提供元」ですし、SoundFlowerについてはフリーソフトで確認主体がないので「確認済みの提供元」には当たらないのです。
「確認済みの提供元からのカーネル機能拡張」をオンにする方法
確認済みの提供元からのカーネル機能拡張をオンにする方法は、電源を切った状態から始めます。まずMacの電源を落として下さい。
最初に電源を入れるために電源ボタンを押しますが、手を離さずに電源ボタンを長押しして下さい。そうすると「起動オプションを開くには押したまま」という表示が出るので、そのまま電源ボタンを押したままにします。
そうすると「オプション」という画面が表示されるので電源ボタンから手を離して、画面に表示されている歯車マークをクリックして「続ける」をクリックします。
続く画面で「復旧アシスタント:が表示されるのでユーザー名を選択して「次へ」をクリックし、パスワードを求められるのでパスワードを入力した後「続ける」をクリックするとOSの復旧画面(ディスクユーティリティなどの画面)が表示されます。
この画面でメニューにある「ユーティリティ」をクリックして「起動セキュリティユーティリティ」を選択します・
そこで接続されているSSDが表示されるので選択肢、画面右下の「セキュリティポリシー」をクリックします。
そうするとセキュリティのレベルを選択する画面が表示されるので「低セキュリティ」をクリック、「確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザー管理を許可」と「カーネル機能拡張と自動ソフトウェア・アップデートのリモート管理を許可」にチェックを入れたあとOKで画面を閉じて、Macを再起動します。
これで「確認済みの提供元からのカーネル拡張機能」が有効になるので、確認済みの提供元からのアプリを普通にインストールし、必要に応じてセキュリティとプライバシーの画面から承認リンクを辿る事でインストールする事ができるようになります。
これを行う事で「確認された提供元からのカーネル機能拡張」を使う事ができるので
上記の操作を行う事で「確認された提供元からのカーネル拡張機能」を使う事ができるので、使えなくなっていたアプリの一部が使えるようになります。
承認された確認元でない提供元からのカーネル拡張機能は引き続き使えませんので注意が必要です。
(M1搭載MacでなくインテルMacの場合「セキュリティポリシー」に「なし」があるのでそれを選べば使えるようになるかも知れません)
参考事例:Movavi Screen Rcorderで「Sound Grabberをインストールして下さい」と表示されるのがインストールできる
参考事例として、Movavi Screen Recorderについては音声をオンにした時に「Sound Grabberをインストールして下さい」と表示されてSound Grabberへのリンクが表示されますが、そこからダウンロード、実行するとセキュリティとプライバシーの画面が表示されますが、「Movavi〜」という表示の確認リンクが表示されており、画面左下の鍵マークを解除した後確認リンクをクリックすればSound Grabberが普通にインストールでき、システム音声を入力することが出来るようになっています。
基本的にはセキュリティが下がる方法なので注意が必要なんですが
基本的には「カーネル拡張機能」は非推奨の方法であり、オンにする事で使えるアプリは増えますがセキュリティ的にはセキュリティが下がる方法なので注意が必要です。
今まで使っていたアプリが動かなくなった時には試す価値がありますが、これから新規にアプリを入れる時にカーネル拡張機能を求められるアプリであれば敬遠するべきなので、「できる」方法があるからといって喜んで何でも入れる事のないように注意が必要です。
一部の動かなくなったプログラムがこれで動くので有用だと思います
BIG SURにアップデートする事で動かなくなったアプリの一部はこれで動くので方法としては知っていても良い情報ですし、どう活かすかは個々人の最良の範囲なので、方法はあるよ、こういう方法だよ、という事は共有しておこうと思います。
まとめ
という訳で、BIG SURで「確認済みの提供元のカーネル機能拡張」をオンにする方法についてでした。
多分Montereyでも同じ方法になると思うのでポイントを抑えておくと良いと思います。
この記事を書いた人 Wrote this article
如月翔也 男性
如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。 詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!