ファイルのバックアップと同期は意識してやらないと失敗するので

この記事は約 9 分で読めます

 どうもこんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日はファイルのバックアップと同期は意識してやらないと失敗するので、というお話を中心に戯言編成でお送りしたいと思います。

そもそもバックアップと同期はどう違うのか

 そもそもの話をしますが、バックアップと同期ってどう違うのかというと、バックアップというのは自分で決めたタイミングで「ファイルのコピーを残しておく」事で、その主眼は「その時点での情報を残しておく事」です。逆に同期というのは自動的なタイミングで「ファイル本体のコピーをどこかに残す」事で、例えば家のMacと会社のMacで同じファイルを使いたい場合に用いる方法です。
 バックアップは情報を残す目的、同期は情報を同じにしておく目的で使われるものなので、動作としては非常に似ているのですが目的が違うので目的と違った方法を使うと目的が達成できないどころか状況が悪化する可能性すらあるので注意が必要です。

自動的に走らせるとあまり変わらないんですが

 バックアップと同期は単体のパソコンで自動で走らせるとあまり変わりがないので意識していない人もいると思うんですが、バックアップは「その時点のファイルをどこかに残しておく事」であり、同期は「その時点のファイルをクラウドに残し、クラウドから他のデバイスにも同じ情報を配信する」という点で違うので、絡むパソコンが2台以上になると話が複雑化します。
 また使うパソコンが1台でも、例えば間違ってファイルを削除した場合バックアップではファイルが残っていますが同期では消したファイルは消える、という点で違いますし、ファイルを上書き保存した場合はバックアップではバックアップ前の情報が保持されていますが同期では上書きしたファイルは上書き保存されるので挙動が違い、自分がなんのためにどのアプリを使っているのか、というのは意識したほうが良いです。

意図して「残す」のがバックアップ、自動でするのが同期という考え方で行くと

 イメージとしては「このタイミングで情報を残そう」と考えて自分で行うのがバックアップで、自動でクラウドとの間でファイルを同じにするのが同期という考え方なので、消した・上書きしたファイルを戻したいならバックアップから、消した・上書きしたファイルを自動的に引き継ぎたいのであれば同期を使うのが正しい方法です。
 まあ使われているアプリケーションによっては同期でもゴミ箱機能で消したファイルが復活できたり履歴機能で上書きしたファイルを巻き戻せたりするんですが、必ずできる事を保証するものではないので過信したりわからないで適当に触ったりすると大事故の元になるのでかなりの注意が必要です。

ファイルはコピーすればするほど失われづらいんですが、間違って消しやすくなるので

 基本的にはファイルはコピーすればするほど「全部消す」可能性が減るんですが、適当にコピーを繰り返して何がマスターなのかがわからなくなるとマスターを消してしまってコピーも残っていないという事故を起こしがちなので、マスターの位置だけはしっかり認識しておくべきです。
 コピーはいくら消しても問題ないですが、一度マスターを消すと他の作業でコピーを消した時に致命的なファイル欠損を起こす可能性があるのでマスターについてはかなりナーバスに扱うべきだと思います。

3−2−1ルールに則ってバックアップ・同期を行うのが良いでしょう

 基本的にはマスターのファイルについては3−2−1ルールに則ってバックアップ・同期をするのがお薦めで、合計3箇所にコピーを残す、2つはローカルもしくは外付けのストレージに残し、1つはクラウドに残すという方法です。
 マスターのファイルがあって1つ、それを外付けSSDにコピーしておいて2つ、更にバックアップツールか同期ツールを使ってクラウドにコピーを1個残せば大体の場合ファイル障害があっても生き延びられるので、デバイス・外付け・クラウドの3つは意識しておくと良いですよ。

私の場合pCloud・OneDrive・Notionにバックアップを残す運用にしています

 私の場合ファイルはローカルに1つ、外付けSSDに1つ、pCloudでバックアップしながらOneDriveで同期して、そしてNotionを使ってファイルをアップロードしているのでファイルが4箇所以上に保存されており、そしてローカルでコピーを使わないのでファイルが混ざってしまう危険性がなく、ローカルでは基本的に消さない運用をするだけでファイル消失が避けられるので非常に使いやすい環境になっています。

大事なのはオリジナルが保管される事なので、どこにオリジナルがあるかだけはっきりさせておくべきです

 繰り返しにはなりますが、大事なのはオリジナル、マスターのファイルが保管される事で、逆に言えばコピーファイルはどうなっても構わない存在なのでマスターがどこにあるのかを明確にしておくべきで、そういう意味ではMacのフォルダを1つ決めてそこに各種ファイルのマスターを保存しておいてそのフォルダを徹底的に保護する方法が合理的で、そこにあるファイルは明確な目的なしには消さない、というルールで行くと非常に良いと思います。

オリジナルからコピーを作るのは自由ですが散逸すると収集がつかなくなるので

 もちろん写真ファイルだとかで年月ベースでマスターを保存しておきつつイベントごとに新しいフォルダを作ってコピーを保管しておきたいニーズなんかが普通に発生するのでオリジナルからコピーを作るのは自由なんですが、それが散逸しだすと収集がつかなくなり、マスターとコピーの関係がわからなくなってマスターを消す可能性があるので、するのであればマスターに対して切り口を変えたコピーを1〜2箇所に残しておくのが限界で、それを超えてコピー運用するようだとデータの整理方法が正しくない可能性がありますので見直しをお薦めします。

ファイルが膨れ上がると容量も食いますしデータが使いづらくなっていくので

 基本的にはファイルのコピーが膨れ上がっていくとデバイスのSSDも食いますし、データを探す時に「ここから」という場所がないのでデータを探すのも面倒くさくなるのでファイルのコピーが膨れ上がっていくのであればフォルダ構造が悪い可能性が高く、いつかデータロストの原因になるので注意したほうが良いです。

その点ではNotionは100点満点なんですが

 そういうデータ管理の点においては個人的にNotionというアプリに必要なファイルを全部アップロードしてデータベースにして使う方法があり、それが非常に便利なのでお薦めです。
 画像1枚をデータベースに登録してもいいですし、年月ページを作ってその中に月の画像を全部貼ってもいいですし、イベントごとにページを作ってファイルのコピーを貼り付けてもいいので、「マスター」というページを作ってマスターデータさえ格納してしまえば後は自由自在にデータを切り貼りして使えるので非常に便利で、Notionは有料契約するとファイル個別の容量・全体の容量ともに無制限になるので持っているファイルを全部アップロードしても怒られない、ちゃんと使えるプロダクトなので非常にお薦めです。
 Notionにアップロードするのはバックアップの範囲なので同期と違って最新情報は自動で反映されませんが、反映したい情報を追加したら丁寧にアップロードしなおせばいいですし、または週に1回全部のファイルをアップする、みたいな形で1週間毎のスナップショットして使うこともできるので、同期ツールだけ別に用意してバックアップはNotionで、というのがお薦めです。

まとめ

 という訳で、ファイルのバックアップと同期は意識してやらないと失敗するので、というお話しを中心に戯言編成でお送りしました。
 Notionはお薦めなアプリなのでぜひ一度使ってみて下さい。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!