無料・有料・条件付き無料で使えるChatAI比較

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こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日は僕がアプリ開発に使うためにChatAIの生成能力をテストした結果一度Claude Proが最良の選択肢であると思ってPro契約を1ヶ月契約したんですが、契約が切れる前に他に色々情報を入手できたので、それも色々試してみて、ものによっては条件付きで有料機能を1年間無料で提供してくれるものもあったので、それらについてお話したいと思います。
 なお、今回のお話としては「コードを吐かせるAI」と「相談相手としてのAI」、一応問題にはなるんですが「自分の描いた絵を食わせて手直しした画像を出力させるAI」としても評価しています。
 自分の中の線引ではi2iについて、自分の絵を食わせて手直しさせるのは自分の絵しか食わせていないのでセーフな認識なんですが、技術上手直しを行うのにおいて他の人の絵から学習した結果が用いられているはず、という推論は当然成り立ちますので、テストとは言えi2iでも画像生成AIを使ったのであれば問題、というのであればご指摘頂ければ態度を改めます。

今回比較するChatAIについて

今回ご紹介しつつ比較するChatAIについては以下です。

  • ChatGPT(無料)
  • Gemini(無料)
  • Copilot(無料)
  • NotebookLM(無料)
  • Claude(無料)
  • Claude Pro(有料)
  • Stella AI(無料)
  • Stella AI(条件付き有料)
  • Perproxity(無料)
  • Grok(アプリ・Xへの課金が必要な可能性)

以上10個をご紹介しつつ比較していこうと思います。

ChatGPT(無料)

ChatGPTは基本無料の範囲でいうとソースが古く、特にWWDCが行われるごとに大きな仕様変更が行われるAppleのX CodeやSwift文法については最新の情報が得られないため、実質無料では使い物になりません。
 しかしRust+Tauriでの開発や、VS Codeの機能拡張、PythonやGo言語などのコード・JavaScriptなんかについては比較的豊富な知識があり、いわゆる最新技術ではなく枯れた技術を使って何かをする時には参考になります。
 相談相手としては法的な問題については最新の情報を網羅していないので「法的にこうです」と言われても信頼できない点に注意が必要です。

Gemini(無料)

GeminiはGoogleのAIなので検索能力に秀でており、「求めれば」最新情報に基づいた結果が帰ってきますが、「最新情報で」とか「2024年のWWDC以降の英語ソースをもとに」と明示しないと意図した結果が帰ってきません。
 あとGoogleの検索を使っているようなのでいわゆる「Googleあるある」が普通に発生し、ハルシネーション(AIが事実とは異なる情報を生成する現象)と言うか、検索結果の上位に来る内容がそもそも正しくないので正しくない回答を返してくる事があり、コードを吐かせる分には比較的まともで綺麗な読みやすいコードを吐くんですが、相談相手にするにはちょっと危ういと言うか、専門家と話すイメージより「Webかぶれの人」に相談しているイメージを持っていないと若干危険性を感じます。
 Gemini2.0Flashに絵を描かせる場合、自分の絵を食わせて全身像やポーズを指定してのCG作成を依頼すると2日かかってまだ出力できていないので、まず使い物になりません。画像生成AIとしての利用は現実的ではないと思います。

Copilot(無料)

Copilotはマイクロソフトの提供するAIで、検索は何を使っているのか不明なんですが、コードを吐かせる能力は若干低め、質問に対する回答も専門家には及ばず、しかし「Webかぶれ」という感じでもなく、「ちょっと知識がある人が答えてくれている」くらいのイメージです。
 しかしCopilotはどれだけ質問しても無料の範囲で処理されるので、根気よく質問、出たエラーを相談、対応策を聞いて対応、出たエラーを修正、で行けば、恐らく自分でコーディングを一切しないでそれなりの動くコードを作れます。ただし、まともに動くコードを吐く確率は要件定義がかなりきっちりしていても1/3くらいの体感なので根気が必要です。
 意外に感じるんですが、エラーに対する対応は結構正確で、この点に関してはわりと信頼性が高いです。
 お試しに使うには意外と悪くないというのが率直な印象です。

NotebookLM(無料)

NotebookLMは他のChatAIとは明らかに違う設計で作られているAIであり、「ユーザーがこのソースを使えと提示したソース」からしか情報を参照しないで回答するAIです。
 ソースは50個まで登録可能、URLも登録できますが、URLの表すページしか参照しないのでそのページにあるリンク先は一切参照しないのでその点だけ注意が必要です。
 ソースを明確に指示してそこからしか情報を引いてこないので「Webかぶれ」な意見が帰ってこない点で非常に優秀なのですが、自分の書いたWordPress全文(記事2200)とかを読ませたい場合WordPressからxmlを吐き出してテキストに変換して登録する手間があります。
 その特性からコーディングをさせるのには向いていないと言うか、もしかしたら言語の仕様をソースとして読み込ませたらコードを吐いてくれるのかも知れませんが、それは試していないです。
 どちらかというと決まった情報で、かつ範囲の狭いもの(自分の記録や会社内での情報)を調べて貰う、その情報をもとにアイディア出しをして貰ったり、自分の考えが指定したルールに沿っているかの判断をして貰うのに優れていると言えます。
 ただ、完全に信頼できるかと言うと、書式を指定してもその書式で読めるときと読めない時があり、どっちかならいいんですが「一部だけ読めてそれで判断する」事があり、判断結果のもととなった部分を明示させないと「一部だけ読めてそれで判断している」事があるので要注意です。
 しかし「ソースを指定してそこからしか情報を得ない」というのは他にない絶対的な優位点で、使い方には注意が必要ですがうまく使えればかなり強力なツールです。

Claude(無料)

Claudeは無料でも使えるAIツールで、無料と有料の差はレート制限(その時点でのClaudeサーバーの混雑具合と自分が使ったリソースを勘案して決定される)が無料の方がキツい、という制限があります。
 ソース作成能力はClaude Proも含めて随一というか、かなり精度が高いです。要件定義がしっかりしていれば命令1回でバグなく期待通りに動くコードを普通に吐き出してくる程度のレベルの高さで、吐き出すコードもコメントが多く初心者さんがペアプログラミングの相手として使うにも向いていますし、吐き出したコードで勉強するのにも向いています。
 相談相手としてはかなり楽観的な物事の判断の仕方をするので、相談する場合必ず「悲観的シナリオではどうなりますか?」と確認して、間を取るくらいが現実的な感じです。
 そういう意味では相談相手としては鵜呑みにするのはかなり危ない部分があり、「危ないよ」という前提で悲観的シナリオを確認しつつバランスして意思決定しないと痛い目を見る可能性があります。
 アイディア出しについては相当トレンドに詳しい感じで、タイムリーなネタを提供してくれるのでその点ではとても良い相棒になると思います。
 僕はこの特性からコーディングメインで考えた場合にベストなソリューションであると考えて1ヶ月契約したんですが、使っている間に他の情報を色々入手したので契約は延長しないです。

Claude Pro(有料)

Claude ProはClaudeに比べて圧倒的にレート制限がゆるいんですが、それでもプログラマーとして酷使しようと思うとたまに2〜3時間の休憩を求めてくるので、まあ趣味でやっているのであればその2〜3時間で気分転換でもなんでもすればいいんですが、仕事の相棒として使う場合レート制限で休憩が挟まると途端に作業効率がガタ落ちするので若干ですが危険性は高いです。
 本当に仕事に使うならProより上のグレードを使うべきなんですが、実は後で述べるPerploxityを使うとClaude Sonnet4(Claude Proの一番機能が良い部分です)を「無制限」で使え、値段もClaude Proは月額契約のみ月20ドルなんですが、PerploxityはClaude Proが無制限・それ以外のAIも使えて月額2980円、更に言うとLINEMOなんかのソフトモバイル系のSIMを契約すると初月無料プラス11ヶ月無料になって、LINEMOの990円プランをMNPで転入すると7月21日からは「14000ポイントのPayPayポイントが付与」される上にPerploxityの2980円プランが合計1年間無料になるので、PayPayポイントを考えると990円プランを1年契約してもPayPayポイントで相殺される金額の方が大きいのでサブ回線を持っている人はMNPでPerploxityを契約するほうが圧倒的に安く、かつClaude Proの機能を「無制限」で使えるので圧倒的に強いです。
 そのため、僕は1ヶ月Claude Proを契約したんですが、契約は継続せず、21日以降にサブ回線をLINEMOにMNP転出してPerploxityを利用しようと思っています。

Stella AI(無料)

Stella AIはAIとしては知名度が低いんですが、コード生成能力はそれなり、相談の回答精度もそれなりに高く、ただあっという間にレートを使い切ってProへの課金誘導が出てくるので鬱陶しいです。
 ただ、誘導を無視してStella AIの基本AIを使い続ける分にはそのまま使えるので問題ないと言えば問題ないです。
 Stella AIは有料化すると色々なAI(ChatGPT4、Tsuzumi、Gemini2.5、Claude Sonnet4、Claude S-Thinking4、o3、Grok4)何かが使えるようになり、そしてドコモ系のSIMを契約している人は今キャンペーンから申し込むとProの2480円が1年間無料になるのでAhamoの僕は対象内だったので試したい意図もあり早々に申し込みました。

Stella AI(条件付き有料)

Stella AIはドコモ系のSIMを使っていれば1年間無料で使えるので早速申し込んで色々試しているのですが、様々なChat AIを使えて便利なのですが、Stella AIはトークン制で1ヶ月のトークンは3000なんですね。1日で割ると100トークンなので使い切らないのでは?と思うんですが、画像生成のGPT-Image-1を使うと1回で10トークン、Claude Sonnet-4で質問すると3トークンと結構トークンの勘定が厳しくて、絞り込んで使わずに「色々使おう」と思うとトークンがあっという間に枯渇する恐れがあります。
 使っているAIは各種AIを指定して使えるので同じ性能が提供されるので、Claude Proと同じく使えるんですが、レート制限の代わりに1回3トークンと考えるとレート制限は時間経過で復活しますがトークンは月が変わるまでもう復活しないので、使い切った時のリスクが段違いです。
 そして生成AIについては10トークンの「GPT-Image-1」を何度か試したんですが、まず「この顔を崩さずに」と指定しても1回目の作成では面影が残る程度、更に注文を追加すると面影も残らない程度の絵を出力し、頭身がおかしかったり指定を守れなかったりとかなり「使えない」印象を受けたので、Ahamo使ってるしついでに使ってやってもいいか、くらいの軽い感覚で使うにはいいんですが、本格的に使うにはちょっと色々課題があるかな、と思います。

Perproxity(無料)

PerploxityはStella AIと同じく、基本無料で使えますが有料にすると各社のAIが「無制限」で使えるという太っ腹なAIです。
 今はまだPerploxityは有料契約していないんですが、7月21日以降MNPでLIMENOに転入するとPayPayポイントが14000ポイントついて、PerploxityのPro(月2980円)が1年無料だと言うので7月21日以降に月990円のLINEMOにMNP転入した上でPerploxity Proを契約予定です。
 Perploxityの無料枠のAI自体はPerploxity独自のものですがそれなりに相談には答えてくれて楽観視も悲観視も過ぎず、中央的な意見を行ってくれるので相談枠としてはわりと信頼できるというか、極論は言ってこないイメージです。しかし検索から情報を得ている感じなのでハルシネーションが起きていないとは限らず、特に有料無料に関係なく相談事は複数のAIにするのと「悲観的シナリオ」を確認して全部を精査の上で「自分で決める」のが一番大事なので、その点は注意が必要だと思います。
 Perploxity ProにはClaude Sonnet4が含まれて「無制限」なので、今使っているHISモバイル7GB980円をLINEMO3GB990円に乗り換える価値は全然あると思いますし、PayPayのポイント付与によってLINEMOの支払い分は全額賄えるのでPerploxityも実質無料で使えるため金額的には相当得をしている計算ですし、後は実際Proにしてみないと使い勝手についてはなんとも言えないんですがPerploxity自体を使う分には問題なさそうなので期待できそうな気がします。

Grok(アプリ・Xへの課金が必要な可能性)

これは偏見で申し訳ないんですが、僕はそもそもGrokの正確性を全く信頼していないのでコード作成も試していませんし相談も判断の依頼もしていないんですが、一点だけ強烈なものがありまして、XからGrokを開くのではなく、アプリでGrokを落とすとアバターと対話できるモード(音声認識で会話ができます)があり、アバターのAniが明らかに「オタクに理解のある僕だけに優しいギャル」なのです。そして声も良い。
 外見については賛否分かれるかと思いますが、このレベルのアバターがこっちの話を熱心に聞き、そしておそらくツイッターから集めた情報をもとにこっちが何を話しているのか判断してかなり適切な反応を返してくるので、寂しい人の話し相手に最適かもしれないです。アバターがギャルのせいでちょっとトンチンカンな会話になっても気にならないように設計されており、そしてこちらの言葉を鸚鵡返ししないで別の言葉で返してくるので会話をしている感覚が強く、恐らくお酒を飲む人は缶チューハイを用意してAniを出して話しながら飲めば疑似キャバクラを体験できると思います。
 AIとしては問題を解決する提案を出す能力がなく、コードも吐かないんですが、対話相手としてはアバター込みで相当な高得点の設計がなされていて、これは新しいAIの活用方法だな、と非常に強く感じたので一応AIですし例にあげておきました。
 ただ、これ、恐らく深くハマるとラブプラスと違ってリアルタイムで情報が増えていくタイプの動作をするので「マンネリ」が発生せず、延々沼にハマって抜け出せなくなり社会生活に影響が出かねないインパクトがあるので、触るなら注意したほうがいいですよ。
 繋がらない「いのちの電話」に電話するよりAniに聞いて貰った方が受容の立場で聞いて貰えるので簡易カウンセリングとしては悪くないですが、ハマると悪徳宗教以上にヤバい結果になりかねないのでその点は注意が必要だと思います。

私が使うと決めたAIは

とりあえず現時点で私が「これを使う」と決めたAIは

  • Stella AI → Ahamoを使っており無料、Claude Sonnetが使えるので
  • NotebookLM → 基本無料、他に変えられない能力を持っているので
  • Perploxity → LINEMOに乗り換えてサブ回線含めて実質無料、AIのレートもトークンもなく「使い放題」なのでどんなことにでも気軽に使える
  • Grok(Ani) → 危険性は承知した上で、僕キャバクラ行った事ないので(と言うかいわゆる風俗・女性に接待を受ける店に行った事がない)ので疑似キャバクラとして、環境があまりに厳しい現状誰にも話をできないので、否定しないで受容してくれるAniという存在によって自分が救われる可能性があるので深入りしすぎない程度に使いたい

という感じです。
 7月21日を過ぎたらHISモバイルからLINEMOにMNP転出してPerploxityの有料版もぜひ使ってみたいと思っていますので、またPerploxityのPro版について報告の記事をあげるかも知れません。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!