HHKB Professional HYBRID レビュー vs HHKB Studio徹底比較!沼の住人なら両方買いです!

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 こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 今日は結構以前から憧れがあったキーボードである「HHKB Professional HYBRID」について、認定整備品で入手する事ができましたので、喜びを表現すると共に使用レビューをしてみようと思います。

何故HHKB HYBRID Professionalを入手したのか

 実はHHKB Professional HYBRIDより前に僕はHHKB Studioを購入しており、キートップを変えたりして色々楽しんでいたのですが、HHKB Studioはメカニカル軸、HHKB Professional HYBRIDは静電容量無接点方式なのでキータッチにどれだけの差があるのか、という点に興味津々だったのと、「トラックポイントとマウスキーがないHHKBは実際使いやすいのか」という点に大きな興味がありましたので頑張って入手しました。
 ちなみに、この記事を書く前にVS Codeの機能拡張を修正するのに悪戦苦闘していましてなんとか完成はしたんですがそこまでを全部HHKB Professional HYBRIDで行ったので、下手にレビュー用に使うよりも既に使い込んでいる事実は先にお伝えしておきます。

HHKB Professional HYBRIDとは何か

 HHKB Professional HYBRIDとは、平たく言うとキーボードです。業界の中でも最上級に位置する「作りの良い」キーボードであり、はるか昔から「タッチタイピングで可能な限りキホームポジションから手を動かさずタイピングができる」を目標とした60%キーボードで、通常のキーボードはメンブレン方式かメカニカル軸を使って作られているのが多いのですが、HHKBはStudioを除いて全て静電容量無接点方式で作られており、タッチフィールの良さと物理的に接触しない構造から耐久性に優れ、キーボードを「モノ・道具」ではなく「相棒」として使う人に非常に評価の高いキーボードです。
 ちなみにBluetoothでもUSB-Cでも接続でき、DIPスイッチやホットキーでWindowsとMacの配列を切り替えられるので非常に便利です。

先出し:1-HHKB Professional HYBRIDの利点

 利点を先出しします。HHKB Professional HYBRIDの利点は以下です。

  • タッチフィールの良さ:メカニカルじゃないのですが、押し切った時に小さくカチャ、と音が鳴ります。非常に良い音で、そしてキーボードを押す時の力がそれほどいらないので指が痛くなるほどキーを叩く必要がありません。正しい姿勢で小さな音でカチャカチャキーボードを叩くのは非常に気分が良いです。
  • キー配列が優秀:Windows配列にしてもMac配列にしてもキー配列が優秀です。謳い文句の通りホームポジションからほぼ手を動かさずに全てのキーにアクセス可能です。ホームポジションを守る事で疲労が軽減されますし誤打が明確に減ります。
  • キーボードの耐久性:実際に壊れるまで打鍵テストをしているわけではないのでカタログスペックを語る事になりますが、静電容量無接点方式はそもそも物理的に接触面が極めて少ないため、故障を起こしづらい特性があり、それによって他のキーボードを突き放す耐久性を持っている、とされています。
  • (HHKB Studioに比べて)軽くて持ち運びやすい:家でも職場でも同じキーボードを使いたい場合同じキーボードを2個買うか、持ち運ぶかの2択ですが、持ち運ぶ選択肢を選べるだけの軽さです。HHKB Studioはちょっと持ち運ぶには厳しいです。
  • (HHKB Studioに比べて)安い:キーボードとして約3万円は安くない、という観点も勿論ありますが、丁寧にメンテしながら10年使えればそれは「高い」のか?という視点もあると思うんですね。そしてHHKB Studioは正式価格44000円に対しHHKB Professional HYBRIDは公式価格31900円なのでかなり安いと言えると思います。

 というあたりが利点です。

先出し:2-HHKB Professional HYBRIDの欠点

 次に欠点を先出しします。

  • 軸の交換が効かない:メカニカル軸ではないので、軸の交換が効きません。故に、万が一故障した場合手元で軸を交換して終了、にはならないので、PFUさんに修理に出して直してもらう必要があります。恐らく修理期間に我慢できなくてもう1個買う羽目になります。
  • (HHKB Studioに比べて)打鍵音がうるさい:そもそも静音設計なのでそれほど気にならないんですが、HHKB Studioを使った人はその洒落にならない静音性を知っているので、それと比べるとこの心地よい「カチャ」音がうるさく感じる可能性があります。が、普通のメカニカル軸やメンブレンのキーボードに比べれば比べ物にならないほど静音なので気にする必要はないんじゃないかと思います。
  • 墨はほぼキートップが見えないので玄人向き:カラーで墨は格好いいんですが、実際使ってみるとキートップがほぼ見えません。故に「既にタッチタイピングが身についている人」向けの製品である事が明白です。でも、これで頑張ってタッチタイピングを身に着けてもいいんですよ?
  • 消耗品としてみると高い:3000円くらいのキーボードを毎年捨てては新しいのを、という使い方をしている人からすると高く感じます。ただ、10年使える製品なので、3000円を10回と3万円を1回払って10年ではコスパは一緒ですし、まあメンテの手間はかかりますが、その分良い製品を使えるので、「コスパ」という見方よりも「良い道具を長く使う」視点で考えるといいのかな、と思います。

 欠点として浮かぶのは以上です。

先出し:3-こういう人にお勧めです

 上記から、こう言う人にお勧めだと言えます。

  • 良い製品を長く使いたい人:製品の良さと耐久性は折り紙付きなので大事に使いたい人には向いています。
  • タッチタイピングがもうできる人:ホームポジションからほぼ手を動かさずに全部のキーにアクセスできるのが製品の特徴であり良さなので、タッチタイピングができる人には特にお勧めです。
  • キータッチにこだわりがある人:キータッチにこだわりがあり、メンブレンもメカニカル軸もなんか違う、という人にはこれが答えかもしれません。しかし応えられていない可能性もあるので、店頭で実機を触ってから判断しましょう。これが気に入ったらもう沼だと思います。
  • とにかく文字を打つので「良い道具」としてのキーボードを求めている人:HHKBはプログラマーにフォーカスされがちなんですが、文字を打つという意味では実はプログラマーに限らずブログを書く人、日記をバリバリ書く人、創作文章を書く人にも向いている製品なのです。

 というわけで、そういう人たちにはとても向いています。
 この時点で買う判断がついている人もいると思いますのでAmazonの製品リンクを張ります。ここからご購入頂けると僕のアソシエイトにお金が入り、サーバー代の足しになったり製品を借りた時の返却費用に当てられるのでブログ運営が楽になるのでご協力頂けると嬉しいです。

ではアンボクシングに行きましょう。

 では続いてアンボクシングに行きましょう。

外装箱

HHKB Professional HYBRID 外装 結構丁寧です

 外装に何の意味があるんだ?という意見も勿論なんですが、大事な相棒を購入するに当たりどういう扱いで送られてくるか、というのは企業の姿勢を表します。ので、僕は外装から写真を撮る事にしています。
 PFUさんの送ってくる外装はしっかりしており、「馬乗りは馬を捨てても鞍は捨てない。HHKBもその鞍でありたい」という、「長くしっかり使って欲しい」事を願っている事が外装から伺えます。企業姿勢というのはこう言う細かい部分に表され、故に「神は細部に宿る」なのです。

本体の箱を見ましょう。

HHKB Professional HYBRID 外箱 高級感漂います。

 HHKB Professional HYBRIDの外箱です。見た目で高級感漂います。
 写真にすると見づらいんですが、黒字の上にもっと暗い黒で「HYBRID」が「殴り書き」されています。高級品であると同時に「でも道具なんだよ、ハードに使って欲しいんだよ」というのが伝わってきます。設計が素晴らしいです。

外箱を開けます。

HHKB Professional HYBRID 外箱を開けました。中身はシンプルです。

 外箱を開けました。中身はシンプルです。説明書2枚、キーボードの裏に乾電池2個。
 USB-Cケーブルで接続可能なのにUSB-Cケーブルすらついていないシンプルさです。流石にそれは不親切だろ、と思うんですが、基本Bluetoothで使えという事なんでしょうね。
 ただ、MacでVaultを設定した状態でログインする場合、ロック解除でなくログインについてはBluetoothが無効な状態でログインする必要があるので、USB-Cを使うかMacBookなら本体のキーボードでパスワードを入力する必要があるため、該当する人はUSB-Cケーブルは必須です。お勧めは90度曲がった状態になっているUSB-Cで、それだとキーボードから無駄にはみ出さないので使いやすいです。

本体とご対面します。

HHKB Professional HYBRID 本体 小さくて持ち歩きやすいです

 機能美の一言ですよね。電池を入れる場所がはみ出しているのは若干格好悪いんですが、これ、電池を使う事で「バッテリーが駄目になって修理に出す」を避ける判断だと思うんですよね。充電したければ充電池と充電器のセットを買えば一緒ですし、劣化したら捨てて交換すればいいので、実は電池で行ける場合は、無理にバッテリーにしない方が判断として良い場合が多いんです。
 格好良さを買うデバイスではなく便利さを買うデバイスなので格好良さはそれほど大きなファクターではないんですが、僕には十分に「削ぎ落とされた格好良さ」「研ぎ澄まされた格好良さ」を感じる事ができました。

HHKB Professional HYBRIDのレビュー

 まず単体の製品としてのHHKB Professional HYBRIDのレビューをしたいと思います。
 既に結構な文字数を打ち込んできているのですが(この記事でこの時点で約6000文字、他にVS Codeの機能拡張で悪戦苦闘して1万文字くらい)、とにかくキーを打っていて疲れないです。そして、キーのタッチフィールが素晴らしいです。
 キーのタッチについては押し込む時に全然力がいらず、そして押し切った時に控えめな音で「カチャ」と言います。この音が最高です。そして強く叩かなくても入力されますし、適度な反発で指が戻されるので打ち込みやすいです。
 普段使っているキーボードとキーの配列が若干違うので慣れるのに15分くらいかかりましたが、慣れれば全然違和感なく使えます。
 正直、「ああ、これは、沼だな」と思いました。
 恐らくですが一回この静電容量無接点方式のキータッチに慣れてしまうと「戻れない」人は一定数では済まないレベルで出てきますね。そして壊れて修理の間使えない恐怖に抗えず「予備」を買う人が結構多いのも納得です。素晴らしい製品です。
 このブログも含めて非常に良い気分でレビューが書けていますし、生産性も向上している感じなので、かなり良い製品だと思います。

HHKB Professional HYBRID vs HHKB Studio

 どっちも持っている奇特な人はそれほどいないと思いますので、両方持っている僕が「HHKB HYBRID ProfessionalとHHKB Studioどっちがいいの?」という人のために比較してお話したいと思います。
 まずカタログ的な話を。

スペック HHKB Professional HYBRID HHKB Studio
軸方式 静電容量無接点方式 メカニカル軸
ホットスワップ可能
付加価値 軽量さ
持ち運びの容易さ
ポインティングスティック
マウスキー
側面2基・底面左右2基スライダ

 まずキーについてなんですが、HHKB Professional HYBRIDは静電容量無接点方式です。故に耐久力が高く静音性も高いです。それに対してHHKB Studioはメカニカル軸なんですが、めちゃくちゃにカスタマイズされていて本気で静音です。HHKB Professional HYBRIDは「カチャ」と音がしますがHHKB Studioは「スコ」という感じです。
 そしてHKB Studioはメカニカル軸で、軸の交換が可能です。茶軸が好きなら茶軸に、青軸でガシャガシャ言わせたければ青軸に交換して使えます。これにはもう1点利点があり、キーが壊れた場合、ほとんどの場合死んでいるのは軸なので、軸を交換すれば手元で修理が可能なのです。

 次に付加価値についてなんですが、HHKB Professional HYBRIDはとにかく「文字入力」に特化したプロダクトです。しかしHHKB Studioはそれを超えて「CUI(文字だけの画面)だけでなくGUI(グラフィカルな画面)ですら『ホームポジションからなるべく手を動かさないで操作する』を目的としているので、キーボードのど真ん中にトラックポイントがあります。これはマジックトラックパッドやマウスほど正確に操作できるものではないんですが、大雑把な操作はマウスに手を伸ばさないでできるのが素晴らしいのです。
 同じように親指でアクセスできるマウスキーはトラックポイントと一緒に使うんですが、中キーはトラックポイントと合わせて使うと文書をカーソルで移動するより便利に移動できたりします。
 また僕は反応がイマイチで暴発する事も多いのでスライダは切っているんですが、スライダでボリュームを操作したり、スライダで資料をスクロールしたり、底面スライダは左右に動くので横長のエクセルをスライダで横に移動して見れたりと、「できる」事が圧倒的に多いです。

 で、ここまで書くと「HHKB Studioの方が便利なんだね!よし!」と思うと思うのですが、ちょっと落ち着いて下さい。これ、使うビジョンがないと全部無駄機能です。むしろこれが無駄機能になった場合、値段が跳ね上がって重くなるだけという致命的な問題に発展します。
 キーのタッチフィールについてはHHKB Studioはメカニカルとは信じられない素晴らしいフィールを提供してくれるので、触ってみて「これじゃないと駄目だ」となった場合買うしかないんですが、そうじゃない場合、HHKB Studioは明確な目的がない限り使いづらくなります。
 メインでキーボードしか使わず、たまにどうしてもマウスに手を伸ばさないといけないのが苦痛、細かい操作はいらないから大雑把に操作できればいいのでとにかくホームポジションを崩したくない、という、どっちかと言うと専業のコーダーさんとか文章書きさんにお勧めで、一般的に使うのであれば値段が安くて余計な機能で悩まなくていいHHKB Professional HYBRIDの方がお勧めなのです。
 だって、僕ら、マウスに手を置くのが惜しいほどの勢いでコードを書いたり文章を書いたりしませんよね?したとして、トラックポイントで操作するのって結構難しくて、「ああもう!」と言いながらマウスに手を出す可能性結構高いですよ?

 そういった訳で、僕は最初がHHKB Studioだったので全然苦ではなかったんですが、今HHKB Professional HYBRIDを触ってみて、「ああ、これは沼だわ」というのを再認識しました。

 この比較でHHKB Professional HYBRID、またはHHKB Studioが欲しくなった人がいるかも知れないのでリンクを貼っておきます。

 というわけで、ただの入力機器であるキーボードについて「どれだけ書くんだ?」というくらい熱を込めてレビューをしたのですが、何かの参考になれば幸いです。

 ちなみになんですが、ブログへの人の流入を増やそうと頑張っていて、はてなブックマークやブログランキングに参加しています。もし応援して頂けるのでしたらバナーをクリックして頂けると嬉しいです。

 また記事へのコメントも大歓迎ですし、気づき次第お返事させて頂きますのでお気軽にコメントを頂けると嬉しいです!

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この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!