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本記事はSamsung PR事務局様より製品をご貸与いただき、アフィリエイト広告(PR)を含みます。また内容の事前確認・金銭提供はありません。なお、貸与レビューですがガジェットそのものと読者の皆さんに誠実であるために、忖度は一切しません。そのため、メーカーのファンの方にとってご不快な表現がある可能性がある点はご留意頂けると幸いです。
こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
本日はSamsung PR窓口様から4つまとめてお借りできた製品を含めたエコシステムのお話になります。
- Galaxy Z Flip7
- Galaxy Z Fold7
- Galaxy Buds 3 FE
- Galaxy WATCH ULTRA
- Apple、Google、Samsungのエコシステム比較(今回の記事はこちらです)
エコシステムのお話なので、今回はアフィリエイト抜きでお話をさせて頂きます。
ただ、「エコシステム」を理解していないと製品選びで困ったり、あるいは「エコシステム」の狙いである「ロックイン」から抜け出せなくなるので、知識としてそれを知っておく事はとても重要だと思いますので記事にしました。
エコシステムって何?
まず「エコシステムって何?」という部分から「?」のある人や、なんとなく意味はわかるけど正確な定義はわからない、という方がいらっしゃると思うので、その定義からお話しします。
エコシステムとは、特定の企業やプラットフォームを中心に形成される、製品・サービス・開発者・ユーザーが相互に連携し合う環境や仕組みのことを指します。
何言ってるかわからない、と思うんですが、例をあげますね。
- Appleのエコシステム:Macでコピーした文字がiPhone、iPadでそのまま貼り付けられる。設定無しでAirPodsがMacからiPhoneに移動できる。Apple WatchでiPhoneの音楽アプリを操作してAirPodsで音楽を聞ける。
- Samsungのエコシステム:アプリをインストールしたらWindowsとAndroidの間でクリップボードが同期できる。Galaxy BudsをGalaxyシリーズで簡単に切り替えられる。Galaxy WatchでGalaxyの音楽アプリを操作してGalaxy Budsで音楽を聞ける。
- Googleのエコシステム:デバイスに関係なくGoogleアカウントでログインすれば同じサービスを同じように使う事が可能。強力かつ汎用性が高いがデバイス間でクリップボード履歴などが同期できない小回りの効かなさがある。
要するに、エコシステムとは「自社製品を揃える事でより便利にする仕組みで、それによってユーザーに製品を買わせる」一つの戦略であり、それを成し遂げるための環境です。
身近に僕みたいなApple信者がいるとよく分かるんですが、Apple信者って別に信仰心で購入しているわけではなく(いや、ジョブスを信仰してお布施を払っている人もいるかも知れませんが)、Apple製品を揃える事で持っている全てのデバイスが連携して便利なので手放せない、乗り換えられないという結構切実な事実もあったりするのです。
こういう環境に取り込まれた状態をロックインと呼び、各社は積極的にユーザーをロックインするために製品や連携機能を磨き上げているのです。
では、今有名どころのエコシステムを比べてみましょう。
では、今有名どころのエコシステムを比べてみましょう。
先程軽く挙げたのですが、エコシステムを構築している有名どころで言うと以下4社が挙げられます。
- Apple
- Samsung
- Microsoft
GAFAMと呼ばれる5大企業でエコシステムを作っているのは3社(Google/Apple/Microsoft)ですが、実質成功しているのはAppleだけなので、他の会社が鬼のようにAppleを敵対視するのがよく分かる状態です。
では、順に各社のエコシステムを挙げ、内容を比較していきましょう。
Appleのエコシステム
基本的に最も成功しているエコシステムと言って差し支えありません。全てを自社開発して他社の参入を許さない事によってデバイスの内容を完全に掌握しており、付け加えたい性能を追加できるようにデバイスを作っていけるからです。
主にAppleのエコシステムを構成する製品は以下です。
- Mac本体:据え置きMac、MacBookともにMチップ搭載で他社を突き放す性能です。
- iPhone:大枠で「スマホ」カテゴリで「シリーズ名」で比較すれば世界一売れているスマホでしょう。Mチップの系列であるAチップを使っており底しれぬ能力があります。
- iPad:タブレットです。大画面のProから小さい画面のminiまでラインナップが広く、そしてApple Pencilのお陰で絵師さんの液タブ離れが進む原因となっています。
- AirPods:イヤホンです。オープンイヤーとカナル型両方が用意されており性能は抜群です。
- Apple Watch:スマートウォッチです。
他にHomePodsなんかもあるんですが、メインは上記5製品でしょう。そしてエコシステムとして完成しているのが、全ての製品が「同じAppleアカウント」で設定されていれば、後は他に設定もアプリの導入も必要なく自然と連携する点です。
- Macの前に座るとiPadで見ていたページがDockに表示されワンクリックで読める。
- iPhoneで調べたい語句を選択してコピーすれば、Macからそのまま検索窓に「貼り付け」するだけで語句が入力されて貼り付けられる。
- iPhoneで取った写真をケーブル無しで無線を使ってMacやiPadに移動できる。友達のiPhoneにも簡単に送れる。
- Macの横にiPadを置き、SideCarをオンにすればその瞬間サブディスプレイになる。
- AirPodsでiPhoneから音楽を聞きながら散歩して帰ってきて、Mac前に座ったら「音声」からAirPodsを選べばもうMacから音楽が聞ける。
このあたりをごくサラッとやってくれるんですよね。
Appleのエコシステムの凄さは宣伝せず「そういうものでしょ?」というスタンスで常にやってくるので、一回Macに手を出してエコシステムに絡め取られると、「他ではできない事」が割りと多いので、ほぼ確実にロックインされる点です。
エコシステムとしては完成形で、新しい発表があるたびに「今度は何で絡め取るつもりなんだ」という自虐めいた楽しみがあります。
ただ、ロックインするのが目的で自社製品以外にMacOSのインストールを許可していない事実からもわかるように、「自社で開発した便利は他に公開しない。使いたければ自社製品を使ってくれ」というスタンスで、技術公開の点では透明性に欠けますが、技術も会社の資産なのでオープンソースを使っていない限り公開の義務はないので妥当な戦略ではあります。
Samsungのエコシステム
実はこれ順位順で書いているのでGAFAMの他のメーカーを差し置いて2位にSamsungを持ってきているんですが、知名度が低いのが残念なんですが、かなり頑張っている製品なんです。
主にSamsungのエコシステムを構成する製品は以下です。
- Galaxyスマホ:GalaxyはAndroidスマホとして確固とした地位を築いています。それだけでなく、ハイエンドかつ折り畳めるGalaxy Z Flip7やGalaxy Z Fold7という意欲作も発売しています。
- Galaxy Tab:Samsungはスマホだけでなくタブレットも出しています。性能もエントリーからハイエンドまで幅広く出しており、使い勝手も上々です。Galaxy Z Fold7はギリギリスマホの判定だと思うんですが、タブレットはタブレットでなかなか良いものを多く出しています。
- Galaxy Buds:Samsungは音響製品としてワイヤレスイヤホンのGalaxy Budsなども発売しています。最新のGalaxy Buds 3 FEはもし入手したらEpicaというメタルバンドの「Essence of Silence」と「Unchain Utopia」をぜひ聞いてみて下さい。どっちもYouTubeでリリック付きPVがありますので、Galaxy Buds 3 FEとEpicaの良さが両方わかると思います。
- Galaxy Watch:スマートウォッチもSamsungは出しています。僕が試したのはULTRAなのでApple Watch Series9と比較するのは価格帯が違うので参考にならないんですが、圧倒的なバッテリー持ち、画面が大きいことによる操作感の良さ、操作感が非常に良くとても使いやすかったです。
Samsungは2010年代前半にパソコン関係は日本から撤退したため、エコシステムを構築するのは上記4製品がメインなのですが、これがなかなか頑張っているのです。
Appleと同じくSamsungアカウントを同じ物を登録すれば簡単に連携してくれますし、Macにはできませんが、Windowsに対してはFlowと呼ばれるアプリをインストールする事でWindows/Galaxyスマホ/Galaxy Tab間でクリップボードを同期してくれますし、ファイル転送も担当してくれるので、「Appleのアレ、羨ましいな」と思っているWindowsユーザーの方であればSamsungが一つの答えになるのです。
これ、広報の人ともお電話でお話ししたんですけど、「搭載しているのに知名度が低いんですよねー」と仰っていて、流石に「AppleのアレをWindowsでも!」とは言えないと思うんですが、この機能わりとキラーコンテンツになり得るので、もっと前に押し出していいと思います。
Googleのエコシステム
Googleのエコシステムはちょっと劣ると言うか、「ソフトウェア先行」なんですよね。
本来デバイスとしてエコシステムを構築すべき製品としては以下が挙げられます。
- Pixelシリーズ:スマホですね。Foldもあるんですが、Galaxyに対して明らかに性能が格落ちしているので値段とのバランスが取れていない上、エコシステムに破綻があるため揃えるならAppleかSamsungが妥当なラインです。投げ売りの時に格安スマホとして買うならいいんですけどね。
- Pixel Tablet:値段が高い割に性能が低く、他製品とも連携しない。Google Homeのハブとして位置づけるのであれば金持ち以外手が出ない。わりとどっちを見て商売をしているのか不明に思える製品。
- Pixel Watch:スマートウォッチとしては悪くはないんですが、ヘルストラッカー機能が「Fitbitに丸投げ」→「詳しいデータが見たければFitbitに課金しろ」という導線。課金しないでもFitbit相当のデータが見られる5000円位で1充電で2週間使えるフィットネストラッカーなんか山ほどあるので「ソフトウェア先行の会社として本当にそれでいいと思うのか?」という感想です。
- Pixel Buds:一応ワイヤレスイヤホンも出ているんですが、特にGoogleアカウント連携で便利にはなりません。「見つける」ができるようになる程度です。
値段の割りに期待するほど音が良くなく、「必要か?」と聞かれたら僕はAmazonで3000円以下のXiaomiのワイヤレスイヤホンをお勧めすると思います。
- ChromeBook:そもそも何とも連携しないですし、ChromeBookに使っているChromeOSはこれから開発縮小、最終的にAndroidと統合が明言されましたので、今ChromeBookを使っている人はブートローダーいじってLinux入れて遊びましょう。今買うべきものではありません。
Googleはなんというか、基本的にはソフトウェアメーカーなんですが、Pixelでスマホに参戦してしまい、GoogleHomeで家電に手を出した段階で止めておけばよかったのにタブレットやイヤホンに手を出して、専門でもないしノウハウもないのであまり良い製品が出せておらず、なのに価格帯だけ競合製品と大差ない価格で勝負してくるのでちょっと「使えないな」というのが正直な気持ちです。
GmailとかGoogle AnalyticsとかSearch Consoleとか、ソフトウェア面では信じられないくらい役に立つのに、ハードウェアはかなり劣っていて追いつく気配がないのは愛嬌なのか迷走しているのかわからないですが、これが迷走だと崩れる時は一瞬、検索はAIに取って代わられて各種サービスは消えGmailという代えがたいサービスが消えるので本気で勘弁して欲しいです。
Microsoftのエコシステム
Microsoftは基本的にはOSメーカーで、業務用サーバーはLinuxが圧倒的首位ですが一般消費者の使用で言えば世界で一番のOSのメーカーです。なので、基本的にただOSを作ってOfficeを作っていれば安泰なんですが、何故かパソコンを作っています。
エコシステムは存在しないんですが、一応Windows Phoneという悲しい存在があったのでご紹介までに。
- Surface:折りたたんでタブレットにできるシリーズのパソコンを出しています。また一部Surface Bookという上画面を外して半回転して刺し直して使うという
ゲテモノ珍しい製品があるんですが、実は我が家にありまして、長男が液タブ変わりに延々使っています。ちなみに何とも連携しません。 - Windows Phone:一時期ありましたよね。もうないです。故に連携もしません。
- OneDrive:控えめに言って世界最悪の動作をするクラウドドライブです。Windows導入時勝手にオンになっており、ドキュメントからファイルをさらってOneDriveに移動し、「OneDriveが一杯です」というのでOneDriveのファイルを削除したらオリジナルのファイルが消えます(ドキュメントからさらってOneDriveに移動しているので)。そしてこれを消すのが一苦労で、オフにしてからアンインストールしても「もともとOneDriveで指定されていたフォルダ」がロックされて消せません。もう一回OneDriveをインストールして別のフォルダを指定して、元のフォルダを消して、更にOneDriveをオフにしてアンインストール、何故か別に指定したフォルダは普通に消せるので消す、という導線です。正直、これは個人的に「殺意すら湧きます」。
僕はもとMicrosoft関係者なのであまり強く言えない部分があるのですが(一応禄を食ませてもらったので)、もう10年以上前なので声を大にして「いい加減にしないとぶっ飛ばすぞ」と言いたい気持ちです。
というわけでエコシステムを比べたのですが
まあ、ここまでご覧頂いたのならおわかり頂けると思うのですが、まともにエコシステムとして完成しているのって「Apple」と「Samsung」だけなんですよ……。
そのため、「実質2強」ではなく「実質2択」です。
エコシステムを選びたいなら選択は2つ、しかも物凄くシンプルです。使っているOSで選べばいいんです。
- Appleユーザーの方:MacOSでお幸せに。Apple税は高いですが、まあ満足度には代えられないですよね。
- Windowsユーザーの方:Samsungでお幸せに。画面を閉じようとさえしなければ比較的良心的な価格で製品が揃います。閉じようと思うとAppleと並ぶ価格に跳ね上がるので、でもまあ「憧れは止められない」ので、行けるなら行っちゃいましょう!FlipもFoldもAppleほどではないですが割りとリセールバリューが高いので最悪高値の内に売り抜ければ現実を知りつつ被害は最小限ですみます。
ちなみに、僕はクロスOS使いでゲーミングのゴッツいノートPC、M3MacBookAir、AcerのAspire 3にUbuntu24.04LTSを入れて使っていますが、使いやすいのはどうしてもMacになってしまう(慣れもあるんですが、有料アプリで設定周りや動作周りをいじるとWindowsではできない動作が色々できるようになるので)ので、僕は基本的に「Appleの沼においで〜」と誘います。高いし毎年製品が出て大変(主に我慢するのが:Mac製品は買ってから3年は使う覚悟が必要・あるいは毎年新しいのを買って去年のを売りさばき差額4〜5万で毎年最新を使うかのどちらか)なんですが、楽しいし使いやすいんですよ……。
あと僕これでもプログラマーの端くれで(一応iPhoneのApp Store・iPadのApp Store・MacのApp Storeで無料アプリ配布しているんですよ)、iPhoneとiPadとMacのアプリ作るにはどうしてもMacが必要なので、これはもう必要投資ですよね(と言い訳して毎回Macを買う)。
みなさんはどんなエコシステムに絡め取られたいですか?
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この記事を書いた人 Wrote this article
如月翔也 男性
如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。 詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!