M1(Apple Silicon)搭載MacでMovavi Screen Recorderを使う方法(BIG SUR対応)

この記事は約 10 分で読めます

 どうもこんにちは、色々な事をフックにかけておくとなにか知った時にフックに引っかかる事が多く結果として以前疑問に思った事の回答を得られるのでフックは多い方がいいな、思うと如月翔也(@showya_kiss)です。

 今日はM1(Apple Silicon)搭載のMac(MacBookAir/MacBookPro/Mac mini)でMovavi Screen Recorderを使う方法です。M1対応なのでOSはBIG SUR対応で、M1搭載Macをセットアップする時だけではなくOSをアップデートしたらMovavi Screen Recorderが動かなくなった、みたいな時に役立つと思います。
 今回はMovavi Screen Recorderについてのお話しなので、SoundFlowerが直るわけではありません。Movavi Grabberがインストールできるというだけの話です。

Mac OS BIG SURからの変更点

 M1搭載Macの制限というか、正確にはMac OS BIG SURからの問題点なんですが、今までは念押しの上で有効にする事ができていた「カーネル拡張機能」が純正アプリ以外ではデフォルトで無効になりまして、その影響で今まで使えていたサウンド拡張であるSoundFlowerや拡張機能を使うMovavi Screen Recorderなんかが正常にインストールできなくなってしまったのです。
 もちろん正常にインストールされていないので普通に使えないので、SoundFlowerは無料ソフトなので諦めがつきますが、Movavi Screen Recorderは有料アプリなので使えなくなるのは非常に困る問題で、なんとか使う方法はないかを探していたのです。

カーネル拡張機能がブロックされるので

 要は今までは有効にできていたカーネル拡張機能がブロックされるので、このブロックを解除すればいいんですが普通に設定やシステム環境設定を見ているだけでは解除できない場所で制御されているので、これ、気づかないと永遠に直せない問題なのです。もちろん重度のセキュリティインシデントになり得る問題なので隠しているんでしょうが、それを理解した上で使いたい場合にはアクセスできる場所に設定がないと困るので、今回本当に困ったので共有しておきます。
 ただ、この設定本当にセキュリティのリスクがあるので個人の責任の範囲でお試しください。

BIG SURの問題なのでM1搭載Macも制限に引っかかります

 ちなみにこの問題、BIG SURからの問題なので、M1搭載MacはすべてBIG SUR搭載なのですべてのM1搭載Macがこの問題に引っかかります。
 環境を引っ越そうとしてアプリをインストールしている時にカーネル拡張機能の画面で「次の画面で許可を出してください」的な注意書きのあとにシステム環境設定のセキュリティとプライバシー画面が表示されますが、許可を出すべきアプリの提供元が表示されずに「App Store」と「App Sと確認済みの提供元からのアプリケーションを許可」の選択肢しかなく、インストールしたいアプリケーションの提供元の表示が出ないので詰むのです。
 この問題、一応今回解決策があったんですが「確認済みの提供元」のアプリのカーネル拡張機能を有効にするだけなので、確認済みではない提供元(フリーソフトや一部シェアウェア)については有効にできないので現状諦めるしかない感じです。

ですが確認済みの開発元からのカーネル機能拡張を有効にする方法があります

 確認済みではない提供元のカーネル拡張機能は有効にできないんですが、逆に言えば確認済みの提供元のカーネル拡張機能は有効にできるので、App Storeで有料アプリを出しているMovaviやLoopBackなんかが確認済みなのでそのアプリはカーネル拡張機能を有効にしてインストールする事ができます。
 なので、この方法を取ると今までインストールし終えたあと画面録音ができず、有効にしようとしたらMovavi Grabberのインストールを求められてそれが蹴られる形で不完全なインストールしかできなかったMovavi Screen Recorderが普通にインストール終了して画面録音ができるようになります。
 これで画面録画と録音はできるので、ゲームを録画しておきたいニーズには答えられるのです。

確認済みの開発元からのカーネル拡張機能を有効にする方法

 では、確認済みの提供元からのカーネル拡張機能有効にする方法ですが、Macを終了した状態から始める必要があります。
 まず電源オンにするために電源ボタンを押して、そのまま長押しします。すると起動オプションを開くには押したまま、という表示が出るのでそのまま電源ボタンを押したままにします。
 次に「オプション」という画面が出るので歯車マークをクリックしたあと「続ける」をクリックします。
 続く画面で復旧アシスタントが表示されるのでユーザー名を選択して「次へ」、パスワードを入力して「続ける」をクリックするとOSの復旧画面の前画面(ディスクユーティリティなどの画面)が表示されるので、そこでメニューの「ユーティリティ」をクリックして「起動セキュリティユーティリティ」を選択します。
 そこでSSDが表示されるので選択して画面右下の「セキュリティポリシー」をクリックします。
 セキュリティのレベルを選択する画面が出るので「低セキュリティ」をクリック、「確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザー管理を許可」と「カーネル機能拡張と自動ソフトウェア・アップデートのリモート管理を許可」にチェックを入れたあとOKで画面を閉じて再起動します。
 これで設定画面には出ませんが確認済みの提供元からのカーネル拡張機能が有効になるので、確認済みの提供元からのアプリを普通にインストールすればそのままインストールされます。
 Movavi Screen Recorderも普通にインストールすれば音声キャプチャも込みで普通にインストールでき、普通に起動して録音ができるようになっています。

SoundFlowerは駄目でしたがLoopBackのβ版ならインストールできました

 これでMovavi Screen Recorderを使って画面録画ができるようになりました。
 しかし配信なんかでリアルタイムで音声をキャプチャしないといけない場合なんかはSoundFlowerを使うのが今までの定番だったと思うのですが、SoundFlowerは確認された提供元ではないのでアプリをインストール出来ないので他のソフトを使う必要があります。
 有料ソフトでかつβ版ですが、LoopBackという音声キャプチャがM1Macに対応していて、上記の「確認済みの提供元からのカーネル拡張機能を有効にする方法」をとったあとでインストールすれば普通にインストールできました。

無料でループバックする方法はないんですが、まあ有料ではできるので検討してみてください

 まあLoopBackは有料ソフトなので1万円くらいかかってしまうんですが、今の所無料ソフトでループバックできる方法は見当たらない感じなので、諦めて有料ソフトを使うかどうか検討すると良いでしょう。
 私は一回録音でオーケーなので以前買ったMovavi Screen Recorderをそのまま使う事にしました。

念の為ですが、「個人の責任の範囲でお試しください」ですからね。

 念の為なんですが、今回の設定変更はセキュリティリスクを増やす設定方法なので、あくまでも個人の責任の範囲でお試しください。なんかうまく行かなかったり設定がおかしくなったりパソコンが起動しなくなっても私は責任を取れません。
 本来投げっぱなしも良くないんですが、今の所これしか方法がなさそうなのと、1週間様子を見て情報が出ていないので結構深刻な情報不足だと思うので情報共有しました。
 あくまで、個人の責任の範囲でお試しください。

まとめ

 というわけで、M1(Apple Silicon)搭載MacでMovavi Screen Recorderをちゃんとインストールして使う方法についてでした。
 情報ないのってキツいですよね……。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!