Mac版のpCloudが「応答なし」で止まる場合・起動したらエラーを吐いて落ちる場合の対処

この記事は約 9 分で読めます

 どうもこんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 本来新年の挨拶をすべき所なんですが、喪中なのでご挨拶なしで済ます事をお許し下さい。
 今日は買い切りで使えるクラウドストレージサービスであるpCloudのMac版クライアントが「応答なし」で止まる場合、または起動してアカウント認証をした直後にエラーを吐いて落ちる場合のトラブルシュートについてお話したいと思います。
 今日まさにトラブルシュートしたてのほやほやのトピックなので同じような状況でお困りの方はぜひ御覧下さい。

pCloudとは

 pCloudとはスイスのpCloud AG社が提供するクラウドストレージサービスで、通常のクラウドストレージサービスは2TBのストレージを月額1200円くらいで提供してくれるのですが、pCloudには「買い切り」プランがあり、pCloudが存続し続ける限り使える2TBのストレージが399ドルで買い切れるのです。
 サブスクリプションプランでいうと月額1200円、年額14400円、4年使えれば買い切りのもとが取れるので私は買い切った方が良いと判断して課金したのですが、買い切れるだけなくオプションサービスなんですが自分の設定したパスワード以外では復号化できない暗号化を施してファイルをアップロードできるオプションもあり(私は利用していません)、セキュアさを求める場合や万が一検閲が入るとマズいファイルなんかど保存する場合は暗号化オプションを契約するのもアリだと思います。

私は同期目当てで使っているんですが

 またpCloudはクラウドストレージサービスなんですが、Windows/Mac/Linuxのクライアントアプリがあり使い方としては「フォルダのバックアップ」「ファイルの同期」「ストレージの外部ドライブ化」という使い方があり、複数を組み合わせて使えるので、私は持っているデータ類が大雑把に言って1TBないので2TBのpCloudに1TB分データを同期しつつ、クラウドストレージを外部ドライブ化してマウントしておりクラウドに直接ファイルを置けるようにもしているので使い勝手が非常に良く満足しています。

アプリが「応答なし」で止まり、再起動したら認証直後にエラーを吐いて落ちるのです

 ところがこのpCloud、最近調子が悪くて、同期を走らせているはずなのにファイルが同期せず、調べてみるとメニューバーのアプリにマウスカーソルをオンするとレインボーカーソルがクルクル回って止まらないのです。おかしいな、と思いアクティビティモニタからタスクをキルして起動し直したんですが今度はアプリを起動してGoogleアカウントで認証をしたらすぐにエラーを吐いてアプリが落ちるようになったのです。
 思い当たる部分としては最近の作業としてCloudMounterを使ってpCloudとOneDriveを外部ストレージ化していたのでそれが問題なのかな、と思ってCloudMounterを切ってから起動しても駄目、ウィルス対策ソフトで起動を蹴っているのかと思ってウィルス対策ソフトから除外の設定をしても駄目でした。

この手順でトラブルシュートしました

 なので結構本格的な問題だな、という感じになってきたので順を追ってトラブルシュートを行いました。
 まず最初にアプリの終了と再起動を行い効果がない事を確認しました。これは基本中の基本です。
 次にFinderの再起動を試しましたが効果はありませんでした。これは期待していなかったのでOKです。
 続いてMac自体を再起動しました。これで直る場合が結構あるんですが今回は例外だったようで直りませんでした。
 次いでAppCleanerを使ってpCloudを削除し、公式サイトからアプリをダウンロードしてインストールし直してみました。これでも問題が解消しませんでした。
 アプリのインストールし直しで駄目なのでアプリのバッティングが疑われるので同時に使っているアプリを1個1個オフにして問題が解消しないか確認したのですが、どのアプリをオフにしても駄目でした。という事は他アプリの問題ではありません。
 そこで注目したんですが、アプリが落ちるのは「Googleアカウント認証直後」であり、認証しないで放置する分には落ちないという点に注目しました。この挙動はアプリそのものの問題ではありません。アカウント認証が無事に走っている事、アカウント認証直後に落ちる事から関連設定ファイルが壊れていてその読み込みに際してクラッシュしていると考えられます。
 調べた所pCloudの設定ファイルは「.pcloud」フォルダに存在しているので、それを消す事で設定を消そうと思いました。念の為アプリをAppCleanerで削除してから「ターミナル」で「rm -r .pcloud」コマンドを打ってフォルダを削除します。
 その後正規インストーラーからクライアントアプリをインストールして起動、Googleアカウントで認証をしましたが問題が再現せず普通に使えるようになりました。

結果的には設定ファイルが壊れているのが原因だったようです

 というわけで結果的に設定ファイルの削除で問題が解消したので、設定ファイルが壊れているのが問題だったようです。
 普通に検索した範囲では「pCloudが起動しない」のトラブルシュートで「.pcloud」フォルダを削除する事をガイドする記事には当たらなかったので情報共有としてガイドを書いておきます。
 これ関係の問題は情報を知らないと問題解決できないので一つでも情報が多いほうが有用だと思うので、まあこの解決法がピッタリハマる問題が起きるとは限らないんですが、引き出しに答えが入っているといないでは結構大きな違いがあると思うので覚えておいて貰えるといいかな、と思います。

最終的には使えるようになって今同期が動いているので満足です

 そんな感じでトラブルシュートをして問題が解消したので今500GBくらいのデータをアップロード方面で同期しており結構な時間がかかる感じなんですが、とりあえずせっかく課金した当時350ドルのストレージが再び使えるようになったので非常に助かりました。
 新年早々トラブルシュートする事になり結構重めな問題で手を取られたので今年もまた一年色々トラブルシュートをする一年になるのかな、と思いますが、まあ楽しく過ごせればいいんじゃないかと思います。

まとめ

 という訳で、Mac版のpCloudのクライアントが「応答なし」でレインボーカーソルになり、アプリ再起動後はアカウント認証の直後にエラーを吐いて強制終了されてしまう問題が発生しましたが、切り分けの結果設定ファイル破損が原因と追求でき、ターミナルから「rm -r .pcloud」コマンドで「.pcloud」フォルダを消す事で問題を解消できた、というブログでした。
 年始のネタにしては面白くないというか、普通初売りの話をするタイミングだと思うのですが、私は今年初売りは参加しなかったのと本当の意味で初で買ったのはハードオフで1000円ちょっとで投げ売りされていたPS4のアルスラーン無双なのでネタ的に弱いのでナシ、という方向性でお願いしたいと思います。
 今年もこんな感じで緩く行こうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也 男性

如月翔也です。ガジェットとAppleが大好きな中年男です。ガジェットがお好きな方、Appleがお好きな方、トラブルでお困りの方はぜひブログをごらん下さい。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。  詳細なプロフィールは「https://saigetudo.com」を御覧ください!